私はニコとイギーが初めての愛犬です。
そのため、ワンちゃんが私たちよりも早く齢をとるという実感が、まだわいていません。
でも、いつか来るその日のために、心の準備はしているつもりです。
現在は飼い主の愛犬の健康への意識が広がり、ワンちゃんの飼育環境は向上しています。食事は健康に配慮されたものが多く作られ、獣医学の進歩も年々進み、ワンちゃんの寿命はどんどん長くなっています。
ここ30年ほどでワンちゃんの寿命は倍近く延びているとも言われ、15歳を越えても元気に暮らしているワンちゃんがいるほどです。
愛犬と長く暮らせることは、飼い主にとっては幸せなことです。
しかし、愛犬の高齢化が進むにつれ、介護や接し方の工夫も必要になります。
愛犬が高齢犬になる前にしっかり対策しておくことで、いつでも対応できるようにしておきましょう。
目次
ワンちゃんの寿命は短い
ワンちゃんは人間よりも早く齢をとります。人間の1年に対して、ワンちゃんは5.5年齢をとると言われています。
「飼い始めた時はあんなに小さな子犬だったのに、、、」そう思うかもしれません。
しかし、ワンちゃんを飼うということは、最後までお世話をしてあげるということです。
人間が年齢に合わせた生活を送るように、ワンちゃんも同じように生活の質を保たせてあげなくてはなりません。
ワンちゃんのQOL(クオリティオブライフ)を維持できるように、過ごさせてあげましょう。
ワンちゃんの初老期
大きさや犬種にもよりますが、だいたい6~7歳を越えると、ワンちゃんは初老期に入ります。
食事や散歩の方法など、若いころと同じようにはいかないかもしれません。
場合によってはこの頃からごはんと運動の配慮を行う必要があります。
老犬の特徴
10~12歳を越えると、ワンちゃんは立派な老犬です。
この頃には、人間と同じように多くの変化が起こっているはずです。
見た目では、目の周りを中心とする顔に白髪が増え、毛のつやも少なくなっていきます。
肌の弾力も無くなっていきます。
筋力も落ちます。段差などが登れなくなることもあり、散歩などで疲れやすくなります。
ワンちゃんの認知症
ワンちゃんにも認知症があることを知っていましたか?
大型犬では8歳以上から、小型犬では10歳以上から、認知症が発症するリスクが高くなると言われています。
14~16歳ではほぼ認知症にかかると言われています。
ワンちゃんの認知症の特徴は、
・昼と夜の生活が逆転する
・夜中に意味もなく吠える
・トイレの失敗やおもらし
・飼い主を認識できなくなる
・よくぶつかるようになる
・後ろにさがることができなくなる
・家の中をぐるぐる回っている(徘徊)
・飼い主と関わらないようになる
・太らなくなった
などです。
問題行動の対策
老化や認知症が進むと、飼い主に負担がかかるような問題行動を起こすようになります。
夜鳴き
夜鳴きは飼い主だけでなくご近所さんにも迷惑がかかります。
夜鳴は、昼と夜が逆転してしまうことが主な原因です。昼間にしっかり遊ぶことで運動させて、夜にぐっすり眠れるようにしましょう。
また、飼い主のそばで眠らせてあげたり、飼い主の匂いのついたタオルなどをケージ内に入れることで、ワンちゃんに安心感を持たせることができます。
攻撃的になる
避妊手術をされたワンちゃんは、齢をとるにつれて攻撃的になりやすいです。
※男の子の場合は逆に穏やかな性格になっていきます。
飼い主の認識ができなくなることもあるため、触る前に声掛けなどで合図をおくるようにしましょう。
ケガの予防
老犬化が進むにつれ、ワンちゃんのケガのリスクも増えます。
寝たきりになれば床ずれの可能性もあります。
ぶつかりの予防
認知症が進むにつれ、ワンちゃんが家の中でも家具などによくぶつかるようになります。
その場合は、ケージを円形のカバーで囲い、その中を徘徊させてあげるようにしましょう。
最終的には疲れて眠ってしまいます。
介護用ハーネスで歩行をサポート
足腰が弱ると、歩行がつらくなる可能性もあります。
少しでも足腰を強くさせるためには歩かせることが効果的ですが、リードではワンちゃんの負担の方が強くなってしまうことも、、、
現在は介護用に作られたハーネスもあるため、歩行を補助してあげましょう。
床ずれの防止
ワンちゃんが寝たきりになると、床ずれのリスクが高まります。
飼い主が数時間おきに寝返りのサポートをする必要があります。
最近では床ずれ防止用のクッションも販売されているため、使ってみるのもおすすめします。
このようなクッションをワンちゃんの関節、特に床に接する箇所に入れてあげます。
マッサージ
老犬に限らずですが、ワンちゃんへのマッサージは効果的です。
全身の筋肉をほぐしてあげるだけでなく、血流もよくなります。
また、ワンちゃんの精神的にも程よい刺激になるため、老化を遅らせることもできます。
寝たきりになってしまい、凝り固まったワンちゃんの心と体を、マッサージでほぐしてあげましょう。
食事の管理
高齢になると、ワンちゃんの内臓、特に消化機能も衰えます。
運動量も減ることで体の基礎代謝も下がります。今まで通りのごはんを与えていると、体脂肪率が増えてしまい、あっという間に肥満体型になることも、、、
そうなると他の病気にかかるリスクも増えます。
ごはんは摂取カロリーを抑え、低脂肪高たんぱくなものに切り替えましょう。
獣医さんと相談することで、現在の年齢、体型に合ったごはんを提案してくれます。
病気の予防
老犬になればかかりやすくなる病気も増えます。
心臓病、がん、糖尿病、関節炎、歯周病、白内障などがあげられますが、定期的に検査を行っておけば、これらの病気を未然に防ぐことができるかもしれません。
ワンちゃんが6~7歳を越えれば、1年に1~2回の定期検診を受けさせるようにしましょう。
また、普段から、ワンちゃんの変化に気づけるように健康チェックを行うように意識しましょう。
まとめ
ワンちゃんも人間と同じように齢をとります。
しかもワンちゃんの場合は、早すぎるほどあっという間に老犬になってしまいます。
いつでも介護ができるように、正しい知識を身に付け、心の準備を整えておくようにしましょう。
ワンちゃんの長生きは飼い主しかサポートできません。
大切な愛犬と少しでも長く一緒にいられるように、日々考えていきましょう。
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