病気の予防

犬のワクチン接種で防げる病気とその症状一覧!愛犬のために予防接種を

ニコ
ニコは注射が嫌いです
イギー
僕たちも伝染病にかかってしまうことがあるんだよね
ママ
そうだよ。だからワクチン接種で命を守ってあげないといけないんだ
ニコ
ニコは注射が、、、

 

ウイルスや細菌による伝染病は、人間だけでなくワンちゃんにも起きる可能性があります。
症状がひどいものになると、愛犬の命に係わる場合があります。

また、伝染病の中には、ワンちゃんにも人間にもかかってしまう「人獣共通感染症」と呼ばれるものもあり、注意が必要です。

伝染病の多くはワクチン接種により予防することができます。
愛犬や家族を守るため、ワンちゃんのワクチン接種は定期的に行いましょう。

ワクチン接種はいつするべき?

愛犬の命を奪うかもしれない恐ろしい伝染病ですが、ワクチン接種により予防、または万が一病気にかかってしまっても症状が軽くすむ場合があります。

では、ワクチン接種はいつするのが良いのでしょうか?

子犬の時期、生後3か月までは母親から受け継いだ免疫力により、子犬は病気に対する免疫力をすでに持っています。
この時期は多くの病気に対する抵抗力を持っているため、ワクチンを投与しても意味がないと言われています。

しかし、母親から受け継いだ免疫力の効果が切れてしまうと、子犬が病気にかかる可能性がぐんと上がります。
そのため、免疫力が切れる前にワクチンを投与する必要があります。

母親から受け継いだ免疫力が切れるタイミングには個体差があります。
そのため、生後2か月で1回目の接種を行い、生後3~4か月の間に2~3回に分けてワクチンを投与することで、確実にワクチンによる免疫効果を作る必要があります。

成犬になってもワクチンの投与を1年に1回、定期的に行うことで、病気のリスクを下げ続けることができます。
もちろん、老犬になってもワクチンの接種は続けるべきです。
ワクチンの効果は永久に続くわけではありません。

 

混合ワクチンの数字について

「5種混合ワクチン」「9種混合ワクチン」というように、ワクチンによって予防できる病気の種類や数が異なります。
ワンちゃんの生活環境によって、かかるリスクのある病気は様々です。

獣医さんと相談して、愛犬の生活スタイルに合ったワクチンを選ぶのが良いでしょう。

例)外飼いや野外で多く行動させるワンちゃんには9種、室内飼いで外に出るのは最低限の散歩のみの場合は5種などです。

 

ワンちゃんの主な伝染病

では、ワンちゃんにかかる可能性がある伝染病を紹介していきます。

 

狂犬病

狂犬病は地球上の全ての哺乳類にかかる可能性のある「人獣共通感染症」です。

1度発症してしまうと、現代の医学では治療法がなく、ほぼ100%死亡してしまうというとても恐ろしい病気です。
最も致死率が高い病気と言われ、毎年世界中で3~5万人の人が狂犬病により命を落としているとも言われています。

ワクチンでの予防が可能であるため、毎年1回の予防接種が法律により義務付けられています。
生後3か月から、毎年の予防接種が始まります。

ワンちゃんの症状としては、見境なく咬みつくほどの錯乱状態、頭部の筋肉のマヒ、最終的には呼吸困難により死亡します。
人間の場合は風邪のような症状から始まり、同じように呼吸困難を起こします。

 

レプトスピラ病

人獣共通感染症で、細長いらせん状の細菌が原因菌です。
感染犬やネズミの糞尿に接触してしまうことで感染します。

複数のタイプがあり、それぞれ病状が異なります。

コペンハーゲニー型、イクモヘラジー型、黄疸出血型

急性の腎炎と肝炎を引き起こし、高い熱が出た後、体温が低下します。
嘔吐や歯ぐきの出血、黄疸がみられる重症型で、ワンちゃんが急死してしまうこともあります。

カニコーラ型

腎炎と肝炎を起こし、発熱、嘔吐、血便を繰り返します。
食欲がなくなり、腎臓がはれてしまい、死亡するケースがあります。

ヘブドマディス型

人からワンちゃんに感染することで発症します。
腎炎と肝炎を併発し、死亡率も高い伝染病です。

 

犬ジステンパー

感染力が強い「ジステンパーウイルス」によって感染する、死亡率が高い病気です。
高熱、目ヤニ、鼻水、くしゃみが出て、食欲がなくなります。
ふるえやけいれんなどの神経症状を引き起こし、衰弱死してしまいます。

 

犬伝染性肝炎

高熱が出て、嘔吐、下痢を繰り返し、食欲が低下します。
目が白く濁ることもあります。
子犬をはじめ、中には全く症状が無く、突然死してしまう場合があります。

 

犬アデノウイルス2型感染症(犬伝染性喉頭気管炎)

高熱、食欲不振、くしゃみ、鼻水がみられます。
また、短く乾いたせき、喉や扁桃腺がはれることもあります。

他の感染症との併発により重症化する場合があります。

 

犬パラインフルエンザ

水のような鼻水、咳や扁桃腺のはれ、軽い発熱がみられます。
アデノウイルスとの併発が多くみられ「ケンネルコフ」と呼ばれる、ワンちゃんの風邪症状群を引き起こします。
ケンネルコフの場合は重症化することも多く、注意が必要です。

 

犬パルボウイルス感染症

食欲不振、発熱や嘔吐により衰弱します。
場合によっては血の混ざった激しい下痢を引き起こす恐れもあります。

重症化すると脱水症状が進み、短時間でも死亡してしまいます。
感染力と死亡率が高い伝染病です。

 

犬コロナウイルス感染症

嘔吐、下痢、脱水症状を引き起こします。
子犬の場合はパルボウイルスなどとの併発を引き起こし、重症化するケースもあります。

感染犬の排泄物から経口感染する場合もあります。

 

まとめ

ワンちゃんとの生活の中で、愛犬が病気にかかってしまうこともあります。
しかし、飼い主の意識で予防できる病気もあるんです。

ワクチン接種は愛犬の長生きに繋がります。
これほど多くの伝染病を、たった1年に1回のワクチン接種で防げるんです。

どうか「うちの子に限って、、、」という考えを持たないでください。
ワンちゃんを飼うということは、その子の幸せを家族で作り上げるということです。

少しでも多くのワンちゃんとその家族が幸せに暮らせることを祈っています。

イギー
少しでも長く一緒にいたいです。

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