ワンちゃんも人間と同じように、病気にかかったり、ケガをしたりすることがありますよね。
そして、人間と同じようにちゃんとお薬を飲まないと、場合によっては治りが悪くなってしまうこともあります。
普段から、愛犬が大好きなフードを口の中に入れるなど、いざというときにしっかりお薬を飲んでもらえるように練習しておきましょう。
子犬のうちから練習しておくと効果的です。
また、口や顔のまわりを触られても嫌がらないように、普段からスキンシップをしっかり行うことも大切です。
お薬ごとの飲ませ方を紹介します。
ここで紹介する方法で練習してみましょう。
お薬ごとの正しい飲ませ方
ワンちゃんも人間と同じように、生きていると様々な病気にかかってしまいます。
それと同じように、お薬の形状も様々です。
形状ごとに飲ませ方も異なります。
主なお薬をピックアップして正しい飲ませ方を紹介します。
錠剤の場合
上あごを持ち、下あごを軽く開きます。
強く開きすぎると、あごの関節が外れてしまうことがあるため、犬が痛がらないぐらいに開いてあげましょう。
なるべく奥の方にお薬を入れてあげます。
口を閉じさせて固定し、鼻先を少し上に向けます。
喉をさすってあげるとお薬を飲みこんでくれます。
投薬器を使う場合
普段噛み癖のない子でも、いきなり口の中に手を突っ込まれると反射的に噛んでしまう場合もあります。
ワンちゃんの口の中に手を入れるのが怖い場合は、投薬器を使う方法もあります。
投薬器は、ピンセットのように先にお薬をはさめるようになっており、飼い主の安全を守ることができます。
※投薬器の使い方は、獣医さん指導のもと、しっかり確認しておきましょう。
片方の手で上あごを固定し、もう片方の手で少し口を開けさせます。
上あごは固定したまま、投薬器を口の奥の方に差し込みます。はさんでいる部分を緩め、お薬を口に中に置きます。
無理やり奥の方まで突っ込むと危険なため、指が入る範囲まで入れるようにしましょう。
喉もさすって、お薬を飲み込みやすくします。
粉薬の場合
片方の手で口を閉じさせ、もう片方の手でほっぺたを引っ張って歯とほっぺたの間に隙間を開けます。
スプーンを使って粉薬を隙間に入れます。
ほっぺたを少しめくるようにすると入れやすいです。
口を閉じさせてほっぺたを外側からもんであげます。
唾液と粉薬を混ぜ合わせるイメージでもみ込みましょう。
液薬の場合
片方の手で鼻先を少し持ち上げるように固定します。
固定している方の手で上のほっぺたを少しめくり、歯が見えるようにします。
スポイトを使って液薬を、犬歯の少し後ろに入れます。早く入れすぎると飲み込みきれずにこぼれてしまいます。できる限りゆっくり入れてあげましょう。
鼻先を少し持ち上げたまま固定し、口に残ったお薬を飲みこむのを待ちます。
目薬の入れ方
片方の手で鼻先を固定します。
点眼器がワンちゃんの視界に入ると怖がり暴れてしまう恐れがあります。
点眼器はワンちゃんの視界の外、後ろの方から近づけます。
固定している手の親指で下まぶたを、点眼器を持っている方の手の小指で上まぶたを広げてあげます。
点眼器の先が目の中に入らないように注意しながら、目薬を入れてあげます。
目薬を入れた後、目が気になってかいてしまう場合があるので、しばらく見守ってあげましょう。
まとめ
ワンちゃんも人間と同じようにお薬を飲まないといけない場面があります。
しかし、ワンちゃんが自分からお薬を飲むことはできないため、飼い主が責任を持って飲ませてあげないといけません。
現在はワンちゃんが飲みやすいように味や匂いが付けられているお薬もありますが、全てのお薬がそのような工夫がされているわけではありません。
いざというときに飲んでほしいお薬をしっかり飲ませられるように、日頃からしっかり練習しておき、ワンちゃんとの幸せな暮らしが長く続くようにしましょう。
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