先日、ニコのおしっこに血が混ざっていた(血尿)ため、動物病院で診てもらいました。
結果はストルバイトという尿石症の1つでした。
血尿ということで、かなり不安が強かったです。
同じように、ワンちゃんの血尿で不安な方の力になれると思い、今回のことをまとめておこうと思います。
尿石症のこと、正しい対処の方法を解説していきます。
目次
我が家の場合
ある日、ニコのおしっこが少し赤くなっているのに気が付きました。
血尿には重い病気のイメージしかなかったので、不安とショックがとても大きかったのを覚えています。
ニコの場合は痛がる様子はありませんでした。おしっこの回数が多く、しかも少量だったり、出てすらいなかったりしたため、尿道に異常があるのではと疑いました。
採尿して、ニコを妻の勤務先の動物病院へ連れて行ってもらいました。
採尿方法
採尿はペットシーツを裏返す方法で行いました。
ペットシーツを裏返して設置します。
おしっこは染み込みません。
シリンジで採尿します。
シリンジは化粧用として、ダイソーに売っています。
採尿し、すぐに動物病院へ行けない場合は冷蔵庫に保管しましょう。
尿石症とは
尿石症はワンちゃんの尿路の尿道、尿管、腎臓、膀胱のどこかに結石ができてしまう症状で、シーズーやシュナウザーに起こりやすいと言われています。
結石により、尿路の粘膜が刺激され、強い痛みが起こることも、、、
結石ができる場所によって症状は様々ですが、場合によっては尿道や尿管がふさがれ、おしっこが出なくなってしまうこともあります。
そうなると、膀胱破裂や腎不全を引き起こしてしまい、最悪の場合はワンちゃんが亡くなってしまうこともあります。
主な尿石の種類
ストルバイト(リン酸アンモニウムマグネシウム)
尿のpHがアルカリ性の時に、膀胱にできやすい結石です。
シュウ酸カルシウム
pHに関係なくできやすい結石です。結石ができる場所も尿路ならどこにでもできる可能性があります。
尿石症の原因
・ミネラルバランスが偏っている食事
・おしっこを長時間我慢してしまう
・水分の摂取量が少ない
・尿のpHが偏っている
・尿路の細菌感染
尿石症だと早く気付くために
普段からワンちゃんの様子をしっかりチェックしておき、いち早く異常に気が付けるようにしましょう。
尿石症の場合、次のような変化が現れます。
・お腹を触られると痛がる
・トイレの回数が増える
・トイレを我慢できない
・いつもとは違う場所でトイレをする
・食欲がない、または嘔吐する
・おしっこに血が混ざっている
・おしっこの時に力んでいる、時間がかかる
その他にも何かいつもと違う様子がないか、普段からワンちゃんとふれあってすぐに気が付けるようにしましょう。
尿石症の治療方法
ストルバイト
ストルバイト結石の場合は尿石を溶かす治療を行います。
溶かすのには基本的に専用のフードを使います。おしっこを酸性化することで、結石が溶けます。
通常結石が溶けるには、膀胱内なら1~4ヶ月、腎臓内ならそれ以上がかかると言われています。
有名なフードとしては、ヒルズのc/dやロイヤルカナンのphコントロールがあります。
どちらも動物病院で販売してもらえるため、ワンちゃんの好みに合わせて選びましょう。
シュウ酸カルシウム結石
シュウ酸カルシウムはフードで溶かすことができないため、手術で取り除くしか方法がありません。
ヒルズのc/dはシュウ酸カルシウムの予防にも効果的です。
尿石症を予防するために
尿石症は日頃のちょっとした意識の変化で防ぐことができます。
ミネラルバランスの優れたフードを
尿石症の一番の原因は、食事やお水からのミネラルの過剰摂取、または日頃からミネラルの多い食事を与えていることです。
尿石はマグネシウム、カルシウム、リンなどのミネラルを材料に作られます。
そのため、ミネラルのバランスが優れたフードを与えることで、尿石症を予防することができます。
また、おやつを与えてえしまうと、食事で整えたphが崩れてしまいます。
かわいいのでついつい与えてしまいますが、ワンちゃんにとっては結石の原因になり、かえって逆効果です。
現在はphコントロールができるおやつもあるため、こちらを与えましょう。
水分をしっかり取らせよう
水分をしっかり取らせることで、尿の濃度が薄くなり、結石ができにくくなります。
冬場は特にワンちゃんが水を飲まなくなる季節です。しっかり水を飲んでいるか常にチェックしましょう。
場合によってはドライフードに水を加えて、お茶漬けのようにして与えるのも効果的です。
また、肥満による運動不足はワンちゃんが水を飲む機会を減らします。
体重管理をしっかり行い、肥満犬にならないように注意しましょう
おしっこは我慢させない
トイレを我慢してしまうと結石ができやすくなります。
トイレは清潔にしておくよう意識する、外でしかおしっこをしない子はこまめに外に連れていくなど、ワンちゃんがおしっこをしやすい環境を作ることが大切です。
また、日頃からおしっこの回数や状態を確認しておくことも重要です。
まとめ
ワンちゃんの尿石症について解説しました。
血尿から発見してしまった場合は結構血の気が引くぐらい焦りますよね。
原因と対処法が分かっていれば、早期治療にも繋がります。
もし愛犬の尿石症が心配だったら、ごはんを見直し、運動不足にならないように、飼い主が管理してあげましょう。
くれぐれも水分不足にはならないように、注意しましょう。
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